【映画】「スペンサーダイアナの決意」の感想
久しぶりに映画館で映画を観ました。
「スペンサー ダイアナの決意」
予告CMで見たダイアナ妃にそっくりな女優さんと、サブタイトルを勝手にダイアナの真実と誤解して興味を惹かれて映画館へ。
てっきりダイアナ妃の生涯、最期の時までの物語だと思っていたのですが、描かれていたのはそれよりだいぶ前の一族で過ごすクリスマス前後の3日間。
冒頭「真実に基づく寓話」と字幕がでたあと物語が始まります。
チャールズ皇太子の不倫が明るみになり、王室のスキャンダルが面白おかしく報道されていたころ。
あくまで寓話・・・真実はわかりませんが、とっても孤独だったのだろうと思いました。
パパラッチに追われる日々、夫の不倫、過熱な報道を周り全員が知っているはずなのに、だれもそんなことは無いように振る舞って、伝統行事を粛々とこなしています。
ダイアナ妃が一族での食事の席でパニックを起こし、トイレで嘔吐して、夜中に厨房に忍び込んで食べ物をむさぼるシーン。
そういえば、過食症とか拒食症とかいう報道が日本でもされていたような。。
王族ですからある種ものすごく恵まれた環境であり、贅沢な食事や豪華な衣装をあてがわれて、口にしたくない着たくないはわがままにも思えますが、人間の幸せってお金や地位じゃないんですね。
本当に孤独でかわいそうで、とても悲しくなりました・・・
ただ、これはすべてダイアナ目線、ダイアナの心の叫びなんです。
他の登場人物もいて、それぞれの言葉や振る舞いが描かれているのですが、疑心暗鬼になっているダイアナからするとすべて悪意。
でも後半で友人から受け取った手紙に書かれていたのは「あなたはみんなから愛されている」の文字でした。
そこで観ていた私も一気に緊張が解き放たれたのですが、そういわれて思い返すとみんなダイアナを思いやって行動していたように思えてきました。
人は自分が見たいように世の中を見てしまうから、誤解や勘違いもきっと多いのだろうな。。
意外と自分を苦しめていると思っているのは外的な要因ではなく、自分自身の思考なのかも。。
―王子二人もダイアナの味方でした。
ラストはまさに「ダイアナの決意」がうかがえる前向きな雰囲気で少し救われたけど、この10年後くらいでしょうか、本当のダイアナ妃の最期を知っているからやっぱり切ない。。
ちなみに「スペンサー」はダイアナ妃の旧姓なんですね。
ありのままの自分を見失わないように必死だったのかも・・。
私は悲しい物語に感情移入して気持ちが引っ張られやすいので、感想を書いてここでリセット!
月曜からまた仕事がんばるぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました!