映画「湯を沸かすほどの熱い愛」
映画「湯を沸かすほどの熱い愛」を観ました。
最近、死生感や、生きる理由なんかを考えることが多いというか、そればっかり考えている自分がいる。。
同じ何も手につかないならテレビをダラダラ観るより、映画の方が少しは有意義かなと適当に選んだ映画でしたが。
これも偶然に人の生き死にが題材になった物語なのでした。
主人公の女性は強くて優しかった。
自分は母親の愛情に恵まれず育ったにも関わらず、自分の本当の子供ではない娘に目一杯の愛情を注いでいる。
若くして末期がんと診断されながら。
割りと冒頭で余命宣告を受ける場面があり、40そこそこで10代の娘を残して、気の毒だと思った。
けど、自分の血を分けた娘がいて、その子のために残りの人生を捧げようとする姿に、不謹慎ながら、少し嫉妬してしまった。
そんなにも大切に思えるものがあること、自分が亡き後も自分を思ってくれるであろう血を分けた娘が生きていることは、自分の生の証が残る気がして。
だから後にその娘が実の子ではないことがわかり衝撃を受けた。
その後に、自分自身が孤児であったことに更なる衝撃を受けた。
そして、ずっと、人に捧げる平凡な暮らしをしてきたことに。
初め、強くて優しいから、自分もそうなれる愛情たっぷりの人生を歩んできた主人公なのだろうと思った。
無条件で人にやさしくできる人って、自分も同じように無償の愛をたっぷり注がれた人生を歩んできたのだろうと、どこかで思っていました。
だから、そうなれないのは親や育った環境による影響が大きいのだと、要するに他責だと。
今平凡に思える生活をしていても、そういう人はかつて自分中心の、他者から見て満たされた人生を過ごしたことがある人だと。
けど、実際は違うのだろうなと気づかされました。
結局は自分次第。
映画のラストは衝撃的すぎて、一気に素に戻ってしまったけれど。
自分が「これまでどんな人生を歩んできたか」ではなく、生きているうちはずっと、「自分がどんな人生を歩みたいか」を考えよう。
そして、最後の時に、はじめて「これまでどんない人生を歩んできたか」を振り返り、納得できる人生であるようこの先の人生を生きていこう。
そんなことを思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました★